家を出発し、兄の運転で豊中から名神高速へ。
軽快にスピードを上げて高槻に差し掛かった辺りから、徐々に雪がぱらついてきました。
次第に京都に近づくにつれ、道路脇の木々に降り積もる雪の白さに感動しながら、
音楽なんか聞いていたのですが、京都近くから急に渋滞に。
速度30km程度での徐行運転が続きます。
そして、道路にも雪がどんどんと降り積もってきたのです。
京都南ICを過ぎた頃、雪に埋もれた路側帯に停車する何台もの車達。
このあたりで、ちょっとヤバいんじゃない?と、家族の中に不安がこみ上げてきました。
そして、京都東ICを過ぎた瞬間・・・
つるんっ
∑(゜ロ゜)ギョエーーーーーー!!すべった!!今すべったぁぁぁぁ!!!
鬼のごとき早さでブレーキを踏む兄。
そしてハザードをたいてしばし停車。
ドキドキドキドキ・・・・家族皆に緊張が走ります。
そして、ゆっっっくりとアクセルを踏んで発車しようとすると・・・
ぎゅるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるる
(゚ロ゚; 三 ;゚ロ゚)ヒイイイィィ(゚ロ゚; 三 ;゚ロ゚)ヒイイイィィ
前輪がスリップしてるーーーー!!
この時の家族皆の絶望的な雰囲気と言ったらもぅ。。。
既にこの時点で、道は完全凍結。
ノーマルタイヤな上にチェーンも備えていない車が進める道ではなかったのです。
とりあえず、雪山運転経験のない兄から、父に運転をバトンタッチ。
ハザードを炊きながら、何とか前輪を空回りさせながらも少しずつ前進。
道のど真ん中で止まっていた車を、何とかゆっくりと路側帯まで移動させました。
しかし、だからといって成す術は無し。
JAFに電話するも、話し中で一向に出る気配もありません。
絶望。
まさに絶望です。
十数分の間、狭い車内で家族皆が重たく暗い空気に浸っていると、急にガリガリガリガリ
という大きな音が。
なんと道路を除雪車が通り過ぎて行きました。
これは奇跡か!!
何とかこの後ろに着けば、走れるんじゃないか!?という事で、急いで、でもゆっくりと
タイヤを滑らせながらも路側帯から本線へ合流。
そのまま時速10kmにも満たない速度で、たくさんの車が除雪車の後ろに続いて行きました。
一番近くのインターは大津。
そこまで何とか行かせてくれっっっ!!
すがる思いで父に運転を任せ、家族は祈り続けました。
京都東から2時間ほどかけてやっと大津に到着すると、電光掲示板には
「ここで出よ。この先通行止め」
の文字が。
大雪すぎて、大津以北が通行止めになっていたのです。
この時点で、新名神に至るルートがなくなったという事になりますが、
そんな事よりもとにかく事故無く、無事に一般道に出られればそれだけで十分でした。
徐々に近づく大津IC。
前方に出口が見えてきたその時、5台程前方を走っていた車が急にクルクルと回転。
そのまま側道に頭からつっこんでしまいました。
もうね、絶望としか言いようが無いの。
戦争に来て、次々と横で兵士が倒れて行くのって、こんな絶望感なんだろうなぁという感じ。
測道に倒れた車を横目に、やっと出口にたどり着いたと思ったら、何と出口は上り坂。。。
平坦な道でもスリップしてるのに!!
出口に来てから最大の危機。。。。
といっても、止まる事もできないので進むしか無いのですが・・・。
皆すっごい勢いで滑らない事を祈り続け、所々でスリップしながらも、何とか徐々に前進。
心拍数だだ上がりです。胃が破裂しそうでした。
で、やっと料金所。
出口にたどり着いてから、ここまでまた1時間程度かかっています。
この時点で15時半あたりだったか・・・。
そして、これが大津ICの料金所の様子。

全ての車が大津で降ろされているので、車も大渋滞で動かないし、動いてもスリップしないように
一歩一歩踏みしめながら進まざるを得ないという状況でした。
(明日へ続く)